2010年01月31日

【推薦】石毛宏典選手のホームラン

今から25、6年も前。「埼玉の春」というテーマで西武球場に撮影に出掛けた事がある。50分の教育番組でその年の第1回目の放映が決まっており、その日が最後の取材であった。この春のプロ野球の開幕戦で何とかホームランの絵が撮りたかった。当時西武球場はドーム型の屋根がなく、青空の下で桜の花びらもちらちら吹き込んでくるし、春風が心地よかった。西武ライオンズの相手は近鉄バファローズ。エース鈴木啓示投手が先発で、対する西武ライオンズのルーキー石毛宏典選手との対決を撮ることに決めていた。その頃は16mmカメラのフィルム取材で、フィルムの許容は実尺の2、5倍しかなく、カメラマンは常にフィルムの残量を計算しなければならない。その日も他で大半を使い果たして午後の開幕戦には50フィートしか残っていない。つまり、あと約60秒しか撮影出来ない。果たしてこの短いフィルムで「球春」を劇的に取れることが出来るだろうか。7秒で8カット、15秒で4カットしか撮れない。先ず,3塁側取材席からウォーミングアップ時の鈴木投手の投球フォームを1カット。次にプレイボール後、石毛選手が本日の第1球目を見送るカットを撮った。投手は第1球はストライクを取りに行く。そしてワンストライクワンボールになって,第3球目でカメラのスイッチを入れた。フルスイング。気持ち良いバットの音が聞こえた。そのまま石毛選手に付けて1塁を回ったところで後ろを振り向く鈴木投手にピントを合わせた。ホームランだ。次に場所を変え、石毛選手の打撃を撮る為に1塁側のスタンド上から投手と打者が入るサイズで石毛選手のカウントを待った。おそらく残ったフィルムは15秒あるかどうか。そして1発必中でシュートした。何回だったかは覚えていない。石毛、又もフルスイングで打球は左翼席へ。三塁を回ってホームベースを踏むまでカメラは回った。4カットで望んでいたシーンが撮れた。

果たして、これはただ、運が良かっただけの事だったろうか。

あの日から二十余年が過ぎている。今つくづく思うこと。何か事を成すには、知識、技術、経験、機材、そして創造性とバランスの取れたセンスがあってこそ成しえるし、また、幸運という思いがけない機会にも恵まれるのではないだろうか。今こそ才能を伸ばせるような指導者、カリキュラムが存在しなければならないのである。本書が、そうしたカリキュラムの一助となってくれることを期待する。

川越 道彦(カメラマン)

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奥村現場報告!「振り返ればウシがいる」19

1月某日

みなさん、こんにちは。
「映像メディアのプロになる!」
著者の奥村健太です。
ロケハン日記、一転のんびりの19日目です。

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インドといえばカレー、ではなくて最近では映画
「ボリウッド」である。
(ムンバイの旧称「ボンベイ」の頭文字である「B」と、「ハリウッド」を合わせた造語)

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テレビと並んで最大の娯楽産業だ。
どんな街にも必ず映画館がある。

ほとんどが3時間弱で、
12時の回、
15時の回、
18時の回、
となっていて上映時間も非常に分かりやすい。
完全入れ替え制

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値段は、2階席が60ルピー
1ルピー2円くらいなんで、100円ちょっとという事になります。
安い1階席なら25ルピー、50円もしません
まぁ劇場内はお世辞にも綺麗とは言えないけどな。

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もう、この値段で、3時間歌って踊って泣いて笑って感動して・・・
お得なんてもんじゃないですよ!ヒンドゥー語は分からないけど、
所々が英語なんで、ストーリーもちゃんと追える。
まぁ、何よりも「映像」を見ているだけで、
十分面白い。
その辺の映像の「魔力」については
「映像メディアのプロになる!」に詳しく書いてあるので、是非読んでみてください。

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でも3時間ってちょっと長いよなぁ、と思っていたら、
盛り上がってきた良いところで、「interval」の文字が!
途中休憩ありかぁ・・・昔の日本映画みたいだねー。



インド・チャティスガル州にて
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【推薦】講義の感想と推薦

奥村健太先生と何度か一緒に仕事をした御縁で映像メディア講義では主に「MAについて」講義をさせて頂きました。あれほど大勢の人前で長時間話す機会など今までなかった私にとっては本当に緊張を強いられた90分でした。

伝えたい事がきちんと伝えられたか甚だ疑問が残りますが、授業を聴いて下さった生徒の皆さんの真剣な表情、雰囲気は今でも脳裏に焼き付いています。

私が担当した授業は年間カリキュラムの最後の方でしたが、1年間藤本貴之先生、奥村健太先生が生徒を惹きつける内容の授業をしていたからこそ、「あの姿勢」があったのだと思います。

お二人には今後もこの有意義なプロジェクトを一層深化させ続けて行って欲しいです。

本書がメディア業界を志す若者達の指針となり、テレビ業界へ一石を投じるものとなる事を期待しています。


北條 玄隆(音響・効果)

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2010年01月30日

奥村現場報告!「振り返ればウシがいる」18

1月某日

みなさん、こんにちは。
「映像メディアのプロになる!」
著者の奥村健太です。
ロケハン日記、緊迫の18日目です。

近くで銃撃戦があった模様。
3人死亡とのこと。
ホテルで待機中です。
インド軍の車両が多いな、と思っていたらゲリラ掃討作戦が行われたようです。
少数民族の住む「トライバルエリア」は、テロリストゲリラの隠れ蓑になりやすい。
多くの危険が潜む。
こういった時は、慎重な行動が必要だ。
現地の人の話をよく聞いて、情報収集に努めるのもディレクターの役目。
死んでは元も子もない。

街全体のサーバーがダウンしたりと、
通信事情が非常に悪い ので、写真は送れません。
すいません。



インド・ジャグダルプールにて
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奥村現場報告!「振り返ればウシがいる」17

1月某日

みなさん、こんにちは
映像メディアのプロになる!
著者の奥村健太です。
ロケハン日記、17日目です。

インド広い、というのは以前記した通り。
ホントに広くて、いろんな民族がいるのも大きな特徴だ。

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道端でバザールが開かれているので顔を出してみた。
誤解を恐れずに言えば「そこはアフリカ」。
アーリア系のインド人と全く異なる、アフリカ系の民族がそこにはたくさん集まっていた。

で、色々と話していると、
(もちろん言葉は分からないけど、身振り手振り何とかなるものなのだ)
仲良くなって、自分たちの村に遊びに来いという。

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こういうときは、一も二もなくついていくのがディレクターというもの。
面白いネタが転がっているかもしれないからね。

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さて、行ってみたら、案の定、面白いおっさん が大勢いた。
なんだ、これ、ツノ生えてるよ。
オクムラもかぶってみろ」というので、かぶってみました。

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どう?似合いますか?



インド・オリッサにて

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2010年01月29日

奥村現場報告!「振り返ればウシがいる」16

1月某日

みなさん、こんにちは。
「映像メディアのプロになる!」
著者の奥村健太です。
ロケハン日記、16日目です。
具合悪い。

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はい、食べ物の写真がカレーではなくなりました。
・・・ということは、つまりアレですね。

自身が「カレー」製造機と化したためです・・・。
大変なことになっています。
どしぇすぽーん

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カレーが美味しすぎて、
食べ過ぎたのが要因その一。
2つ目は、やっぱりが合わないんだろうなぁ。
3つ目は色々無茶してるからです。

でも海外では、一度は◆痢になったほうが
体のためにはいいそうです。
全部、出しちゃえばスッキリというわけ。
腸内細菌を現地仕様に変更するのが良いともいう。
覚えておくと良いです。

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で、写真は、上から、
「イドリ」…米の蒸しパンみたいなの。味気ないけど素朴でいい感じ。
「ポゥハ」…米を乾燥させたものを水で戻したもの。お粥みたい。
バナナと一緒に食べると栄養価も高くてよいと現地の人が。
「ジャーレービー」…小麦を油で揚げて、砂糖につけたもの。
下◆止めだってさ。



インド・パトナにて
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奥村現場報告!「振り返ればウシがいる」15

1月某日

みなさん、こんにちは。
映像メディアのプロになる!」
著者の奥村健太です。
ロケハン日記、15日目です。

朝6時。
ガンジス川のほとり。
聖なる川に祈りをささげる人々の姿。
沐浴だ。

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一心に祈りを捧げる人々。
健やかな、晴れやかな表情が印象的だった。

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母なる川、ガンジス
さぁ、その胸に飛び込もう。






・・・水に浸かったらお腹壊しました。



インド・パトナにて
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2010年01月28日

奥村現場報告!「振り返ればウシがいる」14

1月某日

みなさん、こんにちは。
「映像メディアのプロになる!」
著者の奥村健太です。
ロケハン日記、14日目です。

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引き続きブッダガヤにいます。

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五体投地、という言葉があります。
五体、つまり両手と両膝、そして額を地面に投げ伏して、
仏や高僧などを礼拝することを指します。
仏教における最も丁寧で正しい、かつ最上の礼拝方法なんですが、
ブッダガヤでは、五体投地をしている人をたくさん見かけます。

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五体投地をする場所も設けられています。
ということで、チャレンジ!
なんでもやってみるのが、ロケハンの基本です。

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・・・なんか不信心の塊みたいな感じになってますね。
いや、そんなことはありません。
心がすっきりした(気が)します。

明日からもロケハン、ガンバロウ!



インド・ブッダガヤにて
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2010年01月27日

ロケハン

ロケーションハンティングの略。

ロケ現場の環境や照明の条件を確かめ、作品のテーマに最もふさわしい撮影アングルやポジションを下見すること。

ロケハンの善し悪しが後のロケの質と能率を大きく左右する。

ある意味、ロケより重要かも。
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奥村現場報告!「振り返ればウシがいる」13

1月某日

みなさん、こんにちは。
「映像メディアのプロになる!」
著者の奥村健太です。
ロケハン日記、13日目です。

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インド・ブッダガヤにやってきました。
ここはお釈迦様が悟りを開いた地で、仏教では聖地とされる場所です。

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世界中から、様々な人がこの地を訪れます。
巡礼、という言葉を使っても良いかもしれません。
お坊さんと、語り合う観光客も多いです。

悟りを開いた「菩提樹」は、なんか独特のオーラを感じました。
まぁ、あくまでも気がする、だけですけど。

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ちなみに、土足では入れませんので
靴を脱ぐ必要があります。
入り口で10ルピー渡して、靴を預かってもらうのです。

なんか、観光ガイドみたいになっていますが、
あまり詳しくロケハン内容を書くと、
ネタばらしになってしまうのでご容赦を・・・。

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ということで、今回はこの辺でお開き!


インド・ブッダガヤにて
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